LLLLIFE INCの名刺の場合。
2009年、会社を立ち上げてまず取りかかった仕事は、自社のブランディングでした。ウェブサイト制作と広告デザインの仕事は、すでに同業者は多く存在していました。そこで、他社にはできないこういう事ができますよ!と差別化を強く訴えるのではなく、『こういう気持ちで仕事をしています。』といった精神面をしっかり仕事に反映させて行こうと考えていました。精神的なものが売り上げに直結するものでありませんが、楽しい精神的な支柱がないと素敵な仕事なんかできない考えていました。そこで…
1)機能性を重視した誠実なウェブサイト制作。
2)わかりやすいシンプルな美しさを持ったデザイン。
3)環境主義、コミュニティーギフト。
という3つのフィロソフィーを掲げ、仕事を開始することにしました。ちなみにオマケで作ったコミュニティーギフトは、『インターネットスキルを、地域へ贈り物になるようなボランティア活動などに無償提供する』というものなのですが、これがいちばん好評で『無償でウェブサイトを作ってください!』と問い合わせが多数あり、他社と差別化した事例になりました。良くも悪くも、このようなストーリーを重ねていくことも大切なことだと思っています。
ブランディングツール(1)名刺の話
話をブランディングツール「名刺」に戻しますが、名刺は自分が誰であるかを相手に伝える道具です。名刺を使う場面の多くが「ご挨拶」を含め、先方に第一印象を与えるための大切なPRツールとしての役割があります。だからこそ会社・個人それぞれ工夫を凝らしたデザイン名刺が存在し、お金をかけてしつらえる意味があると思います。
このグリーンの名刺は、弊社が採用した最初の名刺です。片面1色印刷で2色作成し、名刺を渡す度にご意見をいただいたり、その流れで仕事に繋がったりと有り難い名刺でした。しかし、デザインはシンプルに仕上げたものの、情報量が多く、何かしっくりこない違和感がありました。
名刺に記載する情報は一般的なものでも、
- 会社名
- 部署・役職名
- 名前
- 会社のURL
- Eメールアドレス
- 電話番号
- ファックス
これくらいの情報量はあるのではないでしょうか。情報が多ければ連絡が来る可能性は広がる思うのですが、情報が多いと文字も小さく見えにくくもなりますし、美しいデザインを実現するためには難しくなります。弊社的に次世代の名刺のデザインとして、再構築する必要を感じ制作したのが2枚目の名刺です。
記載した情報は
これだけです。
この名刺を受け取られた方は『あれっ?情報が少ないですね!』という反応が多いのですが、無駄を取り去ったシンプルなデザインを目指している自社の姿勢をご説明するきっかけにもなっています。 また以前よりも、私の名前や会社名で検索してくださる方が増え、ご連絡いただくケースが格段に増えました。名刺をこのデザインに変えた事で、社の姿勢をより強く伝える事ができていると考えています。
ブランディングはすぐに反応や効果があるものではなく、消費者の心にイメージとして蓄積されていくものですが、ロゴや意匠などによって差別化する事が可能です。一定の方向性を持ったブランドが一人歩きした場合も、企業のイメージやフィロソフィーなどを体現したブランディングを行う事で、ブランドの価値を上げる事と同時にプロテクトする事ができると考えています。
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